介護付きスナックの記事を読んで。

こんにちは。 二ノ宮です。
先日、Yahoo! JAPAN SDGsに掲載されていた『要介護でも「飲みに行きたい」。異色のスナックが提案する老後の生き方』という記事を読みました。
要介護認定を受けた方が、介護スタッフのサポートを受けながらお酒やカラオケ、会話を楽しむ群馬県高崎市の「介護付きスナック」の取り組みを紹介した内容です。
記事を読みながら、「本人がやりたいこと」と「周囲が求める管理や安全」の間にある大きな溝について、深く考えさせられました。
介護やケアの現場では、健康上のリスクや事故を防ぐために、どうしても「飲酒」や「夜の外出」といった楽しみが制限されがちです。安全を優先すること自体はもちろん大切なのですが、それによってその人が大切にしてきた生の実感や楽しみまで諦めざるを得なくなってしまう。
「安全だから」「トラブルを避けるためだから」という理由で、本人の意思や「こう過ごしたい」という欲求に蓋をしてしまうのは、本当の意味でその人を尊重していると言えるのだろうか、と。
ただ保護する対象として見るのではなく、一人の意思を持った人間として、その人が望む「楽しみ」や「選択肢」をどう守り、手渡していくか。
記事に出てくるスナックのように、リスクや難しさに丁寧に向き合いながらも、「諦めなくていい場所」をつくろうとする実践には、大きな刺激を受けました。
ただ、ここで勘違いしてはいけないと思っていることがあります。
こうした場所や選択肢があることを知ったとき、「行動を起こすこと」だけが正しいわけではありません。一歩を踏み出すことも、あえて行かない・やらないと決めることも、どちらも等しく尊い選択です。
大切なのは、結果として行くかどうかではなく、「自分自身で決断した」という事実そのものです。
自分の「やりたい」「やらない」という意思決定を人に委ねず、自分自身で選んでいく経験が増えること。それこそが、自分にとっての本当の楽しみや、自分らしい生き方を見つけるきっかけになるのではないかと感じています。
押し付けるでもなく、無理に背中を押すでもない。
「こういう選択肢もある」という場所を静かに開き続け、誰かの「自分で決めたい」という大切な想いに寄り添っていく。
目の前のお客様一人ひとりの意思と尊厳を大切にしながら、これからもこの場所を守っていきたいと思います。





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