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人間を突き動かすエネルギーの本質

こんにちは。

TiMEの二ノ宮です。


先日、「欲がない自分はおかしいのでしょうか」というご相談にお答えしました。 欲がないと悩む必要はないということ、そしてそれは今のあなたを守るための「平穏という欲」であるという点については、前回の記事でお伝えした通りです。

しかし、今回はさらに踏み込んで、「欲」そのものに対する私たちの捉え方、そして「欲」とどう付き合っていくべきかという、より深い領域について考えてみたいと思います。

世間一般で言われる「三大欲求」や「承認欲求」といったラベルに当てはまるものがないとき、私たちはなぜこれほどまでに「自分には何かが足りない」と焦ってしまうのでしょうか。

その答えの多くは、私たちが「欲」を、自分の内側から湧き出るエネルギーではなく、外側から供給される外部指標(世間の物差し)として見てしまっていることにあります。

1. 「欲」というラベルの呪縛を解く

私たちは「欲」という言葉を非常に狭い意味で捉えすぎています。 世に聞く三大欲求や、社会的な成功を測るためのステータス的な欲求。 これらはあくまで、世の中が分類しやすくするために付けたラベルに過ぎません。

「欲がない」と感じている時、実際には欲が枯渇しているのではなく、その場所が「平穏でいたい」「傷つきたくない」「無理をしたくない」という、別の名前の欲で満たされているだけなのです。

「傷つきたくない」という強い意志も、立派な欲求です。 「穏やかな場所にとどまりたい」という願いも、れっきとした意思表示です。 まずは、「自分には欲がない」のではなく、「今の自分は、これ以上外側へ向かうことよりも、内側の平穏を強く欲しているのだ」と認めてあげてください。

2. 環境は、あなたの「本能」を上書きする

では、なぜ多くの人が「本当の欲」を見失ってしまうのでしょうか。 それは、あなたが今いる環境や、深く関わっている人間関係が、あなたの本能を静かに凍りつかせているからかもしれません。

欲とは、動的なエネルギーです。 しかし、動くことを良しとしない環境にいれば、生存戦略として「欲を消す」という選択をとります。 あるいは、他者からの評価ばかりを気にする環境にいれば、「自分本来の欲」ではなく「他人に期待されている欲」を追いかけることになります。

環境が変われば、驚くほど簡単に「欲」の形は変わります。 自分という軸をしっかり持っている人は、環境に流されるのではなく、環境を選択することで自分の本能を正しく発露させています。

3. 「軸」を持つための、小さな行動のすすめ

もし、あなたが今の平穏に満足しているなら、それでいいのです。 しかし、もし心のどこかで「もっと違う景色が見たい」と燻っているのであれば、それはあなたの「生命力」が活動を求めているサインです。

その時、いきなり大きな目標を立てる必要はありません。

  • 今までとは違う店で食事をしてみる。

  • いつもなら選ばない本を手に取ってみる。

  • 自分の意見を、あえて一番身近な人にだけ伝えてみる。

こうした「小さな違和感」と「小さな達成」の積み重ねが、凍りついた本能を少しずつ溶かし、あなたの本当の「軸」を浮かび上がらせます。軸さえあれば、欲は勝手に湧いてくるものです。

欲とは、誰かに与えられるものでも、流行り廃りのあるものでもありません。 あなた自身が、自分の内側をどれだけ深く理解しているか。その深さこそが、あなたの「欲」の源泉となります。

今、欲がないと感じているなら、それはあなたが「今の自分」を深く守り抜き、休息を与えている時期なのかもしれません。 焦る必要は全くありません。

無理に新しい欲を探す必要もなければ、何かを追い求める自分になろうと背伸びをする必要もありません。 ただ、自分自身に対して正直でいること。 自分の今の在り方を大切にすること。

欲に直結するかどうかは、人それぞれです。 あなたが自分の心に正直に、自分を大切にできているなら、今のあなたがどういう状態であっても、それはすでに完成された一つの「正解」です。

あなたの本能が本当に何かを求めた時、それは自然とあなたの内側から形となって現れてくるはずです。 その時まで、どうぞ、今の自分をそのまま肯定してあげてください。

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