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お悩み回答室 Vol.51

こんにちは。 二ノ宮です。 今回このようなご意見をいただきました。


「せっかく二ノ宮さんを好きとか言ってくれてるのに、断るとか可哀想です。勇気を出して言ってるんだから、受け止めてあげないと失礼です!」

率直な思いや、相手を思いやる優しさからお声を届けてくださり、ありがとうございます。


「せっかく勇気を出して伝えてくれたのだから、その気持ちに応えるのが優しさやマナーなのではないか」と感じるお気持ちも、一見するととても人間味があり、共感される方もいらっしゃるかもしれません。

今回はこのご意見を通して、私たちが人と向き合ううえで大切にしている「本当の誠実さ」と「境界線」について、少しお話しさせていただきたいと思います。


結論からお伝えすると、私は「好意を受け止めて交際や期待に応えること」だけが誠実さだとは考えていません。

むしろ、自分の中にその気がないのにもかかわらず、相手の勇気や立場を理由に「同情」や「流され」で受け入れることの方が、お互いにとって何より不誠実であり、相手を傷つける行為だと思っています。


誰かを好きになることも、その想いを伝えることも自由です。

しかし同時に、伝えられた側にも自分の意思で「受け取るか、断るか」を選ぶ権利と自由があります。


相手が勇気を出してくれたからといって、自分の軸を曲げてまで相手に合わせることは、対等な関係ではありません。それは相手を「傷つけてはいけない弱い存在」として扱い、不自然に気を遣った同情を向けることでもあります。


相手を本気で一人の自立した人間として尊重しているからこそ、無理な期待を持たせず、自分の境界線を明確にして「NO」を正しく伝える。

「相手が可哀想だから」「断ったら失礼だから」という曖昧な優しさに逃げるのではなく、お互いが自分の足で立ち、対等な個として選択し合える関係性を築いていくこと。

それこそが、お互いの人生と選択に対する最大の敬意であり、誠実さなのではないでしょうか。


今回の疑問が、ご自身の人間関係や「誠実さ」の捉え方を見つめ直す、ひとつのきっかけとなれば幸いです。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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