お悩み回答室 Vol.47

こんにちは。
二ノ宮です。
今回は、このようなご質問をいただきました。
「我慢汁ってなんですか?調べたら、我慢汁で妊娠する可能性はありますか?射精をしなければ、避妊できるのでしょうか。そしたらコンドームつける必要ないですよね。教えてください。」
とても素直で、かつ自分やパートナーの身体に関わる大切な疑問を投げかけてくださり、ありがとうございます。
性や避妊に関する知識は、学校などでも曖昧にしか教わらないことが多く、ネットの噂に振り回されてしまう方も少なくありません。
今回は、この疑問に対する「正確な仕組み」と、私たちが人と向き合ううえで大切にしてほしい「姿勢」についてお話ししたいと思います。
1. 「我慢汁」の正体と仕組み
我慢汁の正式名称は「尿道球腺(カウパー腺)液」といいます。性的刺激を感じたり、射精が近づいたりした際に分泌される透明な液体です。
男性の尿道は、普段はおしっこが通るため酸性に傾いています。しかし、精子は酸に非常に弱いという特徴を持っています。そのため、射精が近づくとアルカリ性のカウパー腺液が分泌され、尿道内をアルカリ性に中和して精子を守る働きをしているのです。
理論上、カウパー腺液そのものには精子が含まれていません。
2. 射精しなくても妊娠する可能性はあるのか?
結論からお伝えすると、妊娠する可能性は十分にあります。
「我慢汁が出ている」ということは、身体の中ですでに射精の準備が始まり、精子が移動してきているサインです。
自分では「まだ寸止めできている」「射精していないから大丈夫」と思っていても、尿道内に精液が少しずつ染み出していることがあります。その結果、我慢汁に精子が混ざり込み、射精に至らなくても妊娠してしまうケースがあるのです。
「外出し(膣外射精)」や「射精しなければ大丈夫」という考え方は、確実な避妊にはなりません。
3. なぜコンドームを着ける必要があるのか?
「射精しないならコンドームはいらないのでは?」という疑問についても明確にお答えします。コンドームが必要な理由は大きく2つあります。
射精前であっても妊娠のリスクがあるため(我慢汁に精子が混ざる可能性があるため)
性感染症(性病)の感染を防ぐため
コンドームの役割は、避妊だけではありません。
クラミジアや梅毒といった性感染症から、自分と相手のお互いの身体を守るために不可欠な予防手段です。
知識として仕組みを知ることも大切ですが、それ以上に私が伝えたいのは「大切な相手に向き合う姿勢」です。
「これくらいなら大丈夫だろう」「相手が何も言わないからいいや」といった曖昧な自己判断や甘えは、万が一の事態が起きたときに、自分自身や大切なパートナーを深く傷つけることになります。
相手を心から思う気持ちがあるのであれば、四の五の言わずに、最初から最後まで正しくコンドームを着用すること。それが、お互いの身体と人生を守る最低限のマナーであり責任です。
「TiME」では、お互いが自立した個として、対等に「合意と責任」を持ちながら関係性を築くことを大切にしています。
曖昧な知識やその場の流されやすさに身を任せるのではなく、正しく知り、お互いを尊重し合える選択をしてほしいと願っています。
今回の質問が、ご自身の選択やパートナーとの向き合い方を振り返る良いきっかけとなれば幸いです。
これからも、正しい知識と誠実な姿勢を大切に発信してまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。





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