境界線
- 総合「性」サービス TiME 女性障害者様専門

- 4月3日
- 読了時間: 3分

こんにちは。
TiMEの二ノ宮です。
先日お伝えした「障害を持つお子さんの性欲に、ご家族がどう向き合うべきか」というご相談について、私なりの考えをもう少し詳しくお話しさせてください。
性犯罪者にさせたくない、自分がなんとかしなければ……。
その一心で、出口のない暗闇にいらっしゃる親御さんのお気持ちを思うと、胸が締め付けられる思いです。
1. 「家族」という関係性を守るために
「親が身体で応える」という極限の選択肢が頭をよぎるほど、追い詰められている方がいらっしゃるかもしれません。
ですが、ここで一度立ち止まって、「親子としての境界線」について考えてみてほしいのです。
役割の混同: 親子が「性の対象」になってしまうと、本来の安心できる「家庭」という場が、別の意味を持つ場所に変わってしまう懸念があります。
長期的な視点: もし今、親がその役割を引き受けたとしても、それは永遠に続けられることではありません。将来、親がそばにいられなくなった時、お子さんが自分自身で「欲」とどう付き合っていくべきかという課題が残ってしまいます。
2. 「否定」ではなく「管理(セルフケア)」という考え方
性欲そのものを「いけないもの」と否定する必要はありません。大切なのは、それを「清潔で安全なセルフケア(自慰)」として、生活の習慣の中にどう位置づけていくか、という視点です。
プライバシーの確保: 「ここなら安心」という場所(自分の部屋など)を決め、そこでのルールを少しずつ共有していく。
外部の知恵を借りる: 同性のヘルパーさんや、性教育に理解のある専門スタッフなど、家族以外の視点を入れることで、より客観的な「マナー」として伝えやすくなる場合があります。
3. 「一人で抱えない」という選択
「私たちが何とかしなければ」という強い責任感は尊いものですが、あまりに重すぎる荷物は、時に家族全体のバランスを崩してしまいます。
専門機関との連携: 相談支援専門員や、障害児の性に詳しい専門家、そして私たちTiMEのような場所に、まずは「現状」を話してみてください。
チームでの見守り: 家族だけで解決しようとせず、福祉サービスや専門的なサポートを介在させることで、お母様やお父様が「親」としての役割に専念できる環境を整えていくことが大切だと考えています。
最後に
「性」の問題は、家庭という閉ざされた場所で悩むほど、不安が膨らんでいくものです。
決して一人で、あるいは家族だけで解決しなければならない問題だと思わないでください。
お子さんの尊厳を守り、そして何より親御さん自身の人生と心を守ること。
そのために、外の世界にある「手」を借りることは、決して恥ずかしいことではありません。
TiMEは、そんな「言葉にしづらい悩み」に寄り添い、共に歩むための場所でありたいと願っています。




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