
こんにちは。
女性障害者専門 総合「性」サービス TiME(タイム) オーナー 二ノ宮 です。
この前
こんな話がでました。
性欲が強い人は必然的に異性獲得に積極的になり子孫を残しやすいの?
性欲が強いほうが異性獲得の上で有利な社会的地位や財産を得るモチベーションが上がり出世しやすい?
凄い興味深いというか
考えさせられました。
その時は
知っている事と考えられる事
思いついた事や話し合って見えてきた事があったのですが
折角なのでここに残そうと思います。
まず
「性欲が強い人は必然的に異性獲得に積極的になり子孫を残しやすいのか?」
についてですが、一概に性欲が強いほど子孫を遺しやすいとは言えません。
人類に限らず
動物は生活水準がある程度以上に高まらないと性欲は強くなりません。
食うや食わずで食糧獲得に大きなコストを割かなければならない状態では
子孫を残そうとしても失敗に終わる恐れが大きい(下手をすれば親子共倒れ)ので
繁殖行為に割く余力があまりなくなってしまいます。
そのようなときに性欲が強いと
生存のための活動が疎かになり
却って子孫を遺しにくくなります。
特に女性の場合は
妊娠しておなかの中で子どもを育てるため
妊娠期間は余分にエネルギーを必要とするだけではなく
動作も鈍くなってしまいますし
ヒトの子どもは非常に未熟な状態で生まれ
自立できるまでには約20年という長い時間がかかりますから
性交によるリスクと、妊娠した場合のコストは甚大です。
このため母親だけでの育児は困難であり
女性は配偶相手となる男性による扶養(生活サポート)を切実に求めざるをえません。
もし女性の性欲が男性並みの強さになったとすると
適応度の高く(子どもが成熟した場合に遺伝子継承可能性が高くなる)妻子を確実に扶養してくれる愛情の深い(子どもが自立できるまでに成長できる可能性が高くなる)男性を選ぶという選別機能を失うだけではなく、最悪の場合は母子共倒れとなってしまう危険性が増します。
このため、特に女性は性欲が強すぎるとリスクの方が断然大きくなるので
却って子孫を遺せる可能性が減ってしまいます。
女性は妊娠してしまうと
性交しても遺伝子継承のうえではあまり意味がなくなりますし
育児に大童で生活に余裕が無い状態では
性交して新たに妊娠すると逆に生活苦に陥って母子共倒れとなるリスクがあるため
一般に妊娠期間から授乳期には大幅に性欲が減退します。
これはその方が子孫を遺せる可能性が高く
淘汰の結果としてそうした女性が多く生き残ってきたと考えるのが妥当です。
一方で、男性は妊娠するわけでもなく
配偶相手の女性が生んだ子どもが自分の子なのかという
「父性の確認」が曖昧になりやすいこともあってか
子どもを必ずしも扶養するわけではないため
女性に比べると性交によりリスクはずっと小さくなります。
そのため、男性は女性に比べて格段に性欲が強いといえます。
しかしながら
ゾウアザラシやオットセイなど
ハーレムを作る一夫多妻型動物の雄のような絶倫さは
一般的にヒトの男性にはありません。
あまりにも性欲が強すぎると
次々に浮気して妻子の扶養が疎かになり
結果として子供が育たなくなってしまって自分の子孫を遺しにくくなります。
なお、ヒトは生物学的にみて格別に性欲の強い動物とは言えませんが
科学技術や文明の恩恵を享受することで
特に女性の性欲が高まっています。
文明の恩恵と性欲の関係についてはまた書こうと思います。
次に
「性欲が強いほうが異性獲得の上で有利な社会的地位や財産を得るモチベーションが上がり出世しやすいのか?」
については、性欲の強さと社会的地位や財産それ自体は直接の関係はありません。
しかし
男性ホルモンであるテストステロンは性欲を高めるとともに
闘争心、攻撃性を高める働きがあるので
間接的影響はあるといえます。
テストステロン値の高い男性ほど逞しく野心家で攻撃的であるため
出世に有利になりますが
その代わりに優しさや気配りに欠け
家庭を顧みず、浮気性の傾向が強まります。
バランスの取れたヒトは
この世の中には少数しかいないと思います。
大多数がどちらかに特化しているか
もしくはどっちらかに少し寄っているかと思います。
かといって
それが悪い事ではないと思いますし
異常でもないと思います。
出来ないことは誰かに頼っていいと思います。
その為に世の中には色々なサービスがあります。
自分自身を知って
理解し、上手い事生きていけば良いのです。
無理をなさらないでくださいね。
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