
こんにちは。
女性障害者専門 総合「性」サービス TiME(タイム) オーナー 二ノ宮 です。
前回「愛情と性欲(性交)の関係に関する男女の違い」を書きましたが
そこに対しての補足で「どちらの性が性衝動が強いのか」を書きたいと思います。
医学とは別のアプローチになりますが(食欲、呼吸欲、性欲など、「欲求」なるものは医学の見地からは語りにくい)
どちらの性が性衝動が強いのかという話なら
男性の方が遥かに強いです。
そこは皆様も予想通りですよね。
基本的に人間を含む動物は
配偶者獲得をめぐって争う方の性が性欲も強くなっています。
女(雌)の方が性欲が強い動物はナンベイタマシギなど
メスがオスの獲得をめぐって争う一部の種に限られます。
人類の場合も
他の多くの動物と同じように
配偶者獲得の場面では
男性が女性の獲得をめぐって争うタイプになりますから
性欲が強いのは男性の方です。
人類の場合は女性にも選ばれる側としての側面もありますが
男性ほどではありません。
女性はわざわざ争わなくても配偶者が得られるのですから
それほど性欲が強くある必要はないのです。
その代わり
男性に比べて選別眼(いわゆる男を見る目)が発達し
シビアに選ぶようになります。
逆に
男性は根源的欲求として性欲が強くないと
手ごわいライバルたちと争って配偶者を獲得する気力が沸きませんから
性欲が弱いと子孫を残すのに不利になってしまいます。
人類は子どもが未熟な状態で生まれ
自立できるようになるまでに多大な時間とコストを要します。
このため
授乳機能を持ったことにより育児を行うことが宿命づけられている女性が
育児に大わらわな期間でも
どんどん妊娠・出産を繰り返していくと
どんどん負担が増えてしま
、最悪の場合は母子共倒れになって
子孫を残せなくなってしまうというリスクがあります。
男性も配偶相手の女性の妊娠・育児期間は
その生活をサポートするのが一般的ですが
リスクの面で女性の方が切実です。
このため
妊娠・育児期間でも性欲が高い状態にあるのは
子孫を残すうえで好ましいとは言えず
実際にその期間は性欲が劇的に低下する女性が大半です。
基本的に
有性生殖をおこなう動物の繁殖欲求(性欲+出産・育児欲求)は
雌雄(男女)同等ですが
人類の女性は妊娠・育児欲求が強いぶん男性より性欲は弱く
男性は逆に妊娠・育児欲求が弱いぶん性欲が強くなります。
さて
女性に一般男性並みの性欲があれば猛烈な淫乱になります。
ちょうどチンパンジーやボノボのような
非縄張り型複婚(乱婚)という配偶システムを持つ動物と近い性質になります。
そうなると父性の確認(配偶相手の女性の生む子が自分の子であるとの確証)に
難がある男性にとっては
その女性の生活サポートを行っても
自分の遺伝子を継承できる可能性が低くなってしまうため
育児投資を渋り女性だけに押し付けて
他の配偶者(性交相手)獲得に奔走ようになります。
そうでない男性は生物学的に淘汰されてしまいます。
現在の人類で一般的に普及している一夫一妻型婚姻制度は
男女で協力して子育てを行うことを基本にしていますから
この制度は根底から覆されてしまい
現在のような高度化した社会で
自立して生きてゆくための教育を
生まれた子どもに与えることは困難になり
科学技術・文明の大幅な衰退につながってしまうからもしれません。
一方で
男性が一般女性並みの性欲しかない状態になると
性風俗産業は壊滅し強姦や痴漢はほとんどなくなるでしょうが
配偶者獲得の場面においてお互いが相手のアプローチ待ちの状態になってしまい
結婚して子供が生まれること自体が稀な出来事になり
人類は一気に滅亡へと向かうという見解もあります。
精子バンクで何とかなるかもしれませんが
遺伝子多様性が失われて環境変化への耐性が弱くなりそうですね。
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