top of page

文明の恩恵と性欲の関係


こんにちは。

女性障害者専門 総合「性」サービス TiME(タイム) オーナー 二ノ宮 です。


前回「性欲が強い人は必然的に異性獲得に積極的になり子孫を残しやすい?」で後半に予告をしていました、「文明の恩恵と性欲の関係について」を書きたいと思います。


どういうことを話すのか簡単に言うと

脳が発達した結果、性欲が薄れてきたのか?についてです。


頭脳(知能)の発達と性欲の強さは

本質的にはほぼ無関係の形質です。


人類は生物学的にみて格別に性欲の強い動物とは言えませんが

科学技術や文明の恩恵を享受することで

むしろ人類(特に女性)の性欲は高まっています。


もっとも、性欲をどのように定義するのかによります。


一般的に使われる性欲の意味は受精につながるまでの各種欲求の集合体(狭義の性欲)で

  • 異性への接近欲

  • 異性との接触欲

  • 愛撫欲

  • 挿入欲

  • 射精欲(男性の場合)

あるいはこれらの代償欲求を指し

受精以降の繁殖成功に関わる各種欲求である

  • 妊娠欲

  • 出産欲

  • 授乳欲(女性の場合)

  • その他の育児欲求(女性の方が男性よりずっと強い)は含まないもの

とします。


これらを性欲に含む(広義の性欲)見解があるのは

種を超えて動物全般を見渡したうえで

普遍性の高い理論体系をつくるのに便利だからです。


ヒトの性欲が強くなった主な理由は次の通り。

  1. 農耕、牧畜により効率的に食料を獲得できるようになり、さらに科学技術の発達により生活水準が高まった

  2. 避妊具の使用や堕胎による「受胎調整法」の普及→結果的に性交による受精成功率が下がるため、女性の性欲の高い状態が続く

  3. コミュニケーションの発達により、性交を繁殖目的以外にも転用する傾向が強まった


1.について

人類に限らず動物は生活水準がある程度以上に高まらないと性欲は強くなりません。


食うや食わずで食糧獲得に大きなコストを割かなければならない状態では

子孫を残そうとしても失敗に終わる恐れが大きい(下手をすれば親子共倒れ)ので

繁殖行為に割く余力があまりなくなってしまいます。


動物園で飼われている個体は野生動物に比べて格段に性欲が強くなり

性的に奔放でだらしなくなります(妊娠可能でない相手との性交、同性愛や異種との性交も多く見られるようになる)。


人類においても農耕や牧畜を行う以前の狩猟・採集生活時代では野生動物と同様に

性交の機会は現在より遥かに限られていたと考えられます。


2.について

避妊具の普及したのは最近50年の話です。

堕胎技術についても同様です。


女性は妊娠期間・授乳期間には一般的に性欲が大幅に落ちます。


なぜかというと

子育てで手いっぱいの時に新たに妊娠することは

母子共倒れになってしまうリスクが増えてしまい

繁殖が失敗に終わる危険性が増すからです。


受胎調整法の普及により

女性にとって性行為によるリスクが大幅に軽減したことは

女性の性欲が高い状態が続く要因となっています。


現在のような少産少死時代とは違って

多産多死時代の女性は妊娠・育児期間にある状態である割合が高く

結果として現在より性欲の弱くなっている状態にある割合が高かったのです。


3.について

コミュニケーション手段として性交がもたらす

快楽を利用する野生動物はボノボが代表的で

他の多くの野生動物も本来の目的(遺伝子継承)以外にも

性行為が行われること(妊娠中の性交、第二次性徴前の若年者相手の性交、同性愛、別種との性交)が観察されています。


人類は動物の中でも

コミュニケーション手段が著しく発達したため

性行為がコミュニケーション手段として活用される余地が大きくなりました。


人類の歴史上

文明生活時代より狩猟・採集生活時代の方がずっと長いわけですが

当時の人類は性交ばかりしていたかというと

必ずしもそうとは言えません。


食料確保も困難な場合が多いので

生活レベルも低く食欲が満たされない状態におかれることが多くなるため

ヒトの持つ欲求の大部分を食欲に回さざるを得ず

性欲の弱い状態が長く続いたからです。


なお、長いスパンで見ると

あながち無関係とも言えない部分があります。


他の方が雄の容貌の派手さ(性的二形に関連)と性欲の強さの例を挙げておられますが

こちらは雄と雌の性欲(狭義)の強さの相対関係に影響するとご理解ください。


雄は派手で大きく雌は地味で小さい動物(性的二形が著しい)は

雄と雌の性欲は差が大きくなり、配偶形態は一夫多妻型の傾向が強くなります。


人類はその進化の途上で性的二形の程度が縮小してきました。


猿人の時代は雌雄の体重差は2倍以上もあり

配偶形態は一夫多妻型であったと推測されていますが

北京原人の時代の雌雄の体重差は1.5倍程度

現代人の雌雄の体重差は1.2倍程度にまで縮小しています。


それにつれて配偶形態も一夫一妻型に近づいています。


性的二形の程度が縮まってきた理由として

人類が知能を発達させるにつれて育児の期間・コストが膨大なものとなり

母親だけでは手にあまるほどになってゆき

父親による生活サポート(扶養)が切望されるようになってきたため

女性も配偶者獲得の場面において

選ばれる側としての傾向が強くなったと考えられます。


そうした意味で

性欲の強弱と頭脳の発達は直接の関連はないものの

間接的に影響を与えたということはできるでしょう。


閲覧数:9回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


女性用風俗.comリンクバナー.jpg
女性向け風俗.comロゴ.jpg
  • Twitter
  • ライン
  • フェイスブック

無店舗型性風俗特殊営業届出確認書
大阪府公安委員会 第24124号

©SINCE 2022 by 女性障害者専門 総合「性」サービス TiME

bottom of page