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お悩み回答室 Vol.14


こんにちは。

TiMEの二ノ宮です。


お悩み相談窓口に、あるお母様から、震えるような悲痛な叫びが届きました。


「子供が障害を持っています。そういう事に興味もあるようで、どうしたらいいか悩んでます。性犯罪者にしないためにも、私達家族が何とかしないといけないのか・・・でもそれは本当に正しい事なのか・・・障害のある息子さんの性欲に、母親が自分の身体で応え続け、結果、息子さんの子どもを妊娠し、中絶にいたったという話も聞き、どうしたらいいのかわかりません。私達は何を、どうしたらいいのでしょうか。」

お便り、ありがとうございます。

一人で、あるいは家族だけでこの問題を抱え込み、出口のない暗闇にいらっしゃるお気持ち、お察しいたします。

まず、はっきりとお伝えしたいことがあります。


「家族(母親)が身体で応えること」は、解決策ではなく、最悪の共依存であり、虐待です。



1. 家族は「性の相手」にはなれません

お母様、あなたが体を張って息子さんの欲求を満たすことは、一見「自己犠牲の愛」に見えるかもしれません。

しかしそれは、息子さんから「他人との境界線」を学ぶ機会を奪い、歪んだ性の形を植え付ける、最も残酷な行為です。

親子という密室で起きたことは、癒えない傷となり、結果としてあなたが危惧する「性的なトラブル」をより深刻な形で引き起こす引き金になります。

中絶に至ったという悲劇は、愛が「凶器」に変わってしまった成れの果てです。



2. 性欲は「管理(自律)」を学ぶステップです

先日も書きましたが、性欲は人間にとって根源的なエネルギー(欲)です。

障害があってもなくても、それは否定すべきものではありません。

大切なのは「欲をなくすこと」ではなく、どう適切に、安全に処理するかを学ぶことです。

それは「自慰(オナニー)」の正しいマナーであったり、場所の区別であったり、相手を尊重するルールであったりします。

これは「教育」と「訓練」の領域であり、母親が「提供」するものではありません。



3. 「社会(プロ)」を頼ってください

「私たちが何とかしなければ」という思い込みを、今すぐ捨ててください。

性的な問題は、家族だけで抱え込むにはあまりにデリケートで、専門的な知識を要します。


  • 障害者専門の性教育の専門家

  • 相談支援専門員や福祉サービス

  • そして、TiMEのような場所


これらは、家族が「性の処理係」にならないために存在する、社会のセーフティネットです。

専門家や適切なサービスを介在させることで、初めて「親子の境界線」が守られ、息子さんも一人の自律した人間としての性を学んでいくことができます。



4. あなた自身の人生を守ること

お母様、あなたは息子さんの「性欲の受け皿」になるために生きているのではありません。

あなたが自分を犠牲にすればするほど、息子さんは「自律」から遠ざかります。


あなたがまずやるべきことは、「私はこれ以上できない」という境界線を引くこと。

そして、適切な窓口に繋がり、外の世界の力を借りることです。

それが、息子さんを「加害者」にしないための、唯一の正しい道です。



最後に

「性」の問題は、光を当てれば「学び」になりますが、隠せば「闇」になります。

どうか一人で、密室で悩まないでください。


TiMEは、こうした「家族だけではどうしようもない現実」に、プロとしての境界線を持って向き合う場所です。

あなたが「母親」という役割を全うするために、まずはその重すぎる荷物を、私たちのような専門の場所に預けてください。

そこから、新しい親子関係が始まります。

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